悩まないために紙に書く

我々は生きている限り、悩みから解放されません。人間関係、健康、お金など、心配事は尽きず、眠れない夜もあります。悩みに対して、今すぐ出来る簡単な対処法があります。それは紙に書く事です。

思考は四次元のものです。時間と空間を超越し、浮かんでは消えて行きます。良いアイデアが浮かんでも、忘れてしまいます。逆に2度と思い出したくない事や悩みは、抑え込んでも何度でも浮かんできます。

このように思考は、消えたり、居座ったり、暴れたり、勝手気ままな振る舞いをします。脳が混乱する状態が「悩んでいる状態」です。この状態がずっと続くと、脳が疲れてしまいます。脳が疲れて通常の機能に支障をきたすのが「鬱」だそうです。昔一緒に仕事をしていたカウンセラーさんが、そう言ってました。

だから悩んでいる状態を放置すると、うつ病になる可能性さえあるので注意が必要です。ではどうしたら良いか。それは紙に書く事です。

なぜ悩むのかといえば、思考が収まりつかないからです。思考が混乱するのは、脳が四次元の世界だからです。思考は時間と空間を超え、浮かんでは消え、あなたを取り囲んでは襲い、別の心配を生み出し、際限なく続きます。掴もうとしても、あなたの手からすり抜けていきます。

しかしこの四次元の思考を紙に書き出した途端、あら不思議、二次元の世界に悩みの元である思考が固定されます。

固定された状態を一望すると「ああ、これらの問題があるのか」と全体を把握できるようになります。これでかなり頭がスッキリするはずです。なぜなら、もうこれで混乱しないからです。混乱=悩みですので、もう悩まなくなります。

次に「ではどうしたら良いか」と問題解決のアイデアを書きます。これはクリエイティブな作業であり、ポジティブな作業でもあり、気持ち良い感情さえ生み出します。ここからはもう、前向きにしか進みません。

悩む習慣のある人は、それでもまた悩もうとするでしょう。その時は必ず「紙に書くまでは考えるのはやめよう」「紙に書けばなんとかなる」と自分に言い聞かせましょう。考えても無駄です。思考を掴んで離さないでいるのは不可能ですから。

思考は紙に書いて初めて固定され、そこから発展させる事が出来ます。だから僕は悩む時だけでなく、アイデアを練ったり、考えごとをする時も必ず紙に書きます。そうしないと全てが徒労に終わる事が分かっているからです。つまり時間の無駄。

「考えるとは書く事」と自分に言い聞かせてます。

こんにち我々は膨大な情報量を消費しています。脳を積極的に休ませる術を知らなければ、無意識に過労状態が続き、鬱になる恐れさえあります。

思考を紙に書くなんて、原始的だと思うかも知れません。しかし効果抜群なので、試してみてはいかがでしょう。まるで魔法です。

友達に知らせる